こんにちは。
不要不急の外出を控えなきゃいけなくなって、シフォンケーキを焼き続ける日々です。このあいだは紅茶のシフォンケーキを焼いてみました。今まで上白糖を使っていたけれど、グラニュー糖を使ったらメレンゲがつやっつやになってびっくりした。〜の代用ってよくあるけど、代用は完全な代用ではなく、ほぼOKになれるものでしかないということに気づいた。
シフォンケーキの材料を買うために買い物に出たりしてるけど、世間的には不要不急なことに当てはまるから、控えなきゃいけないのかなとびくびくしている。生きるために必要かどうかだけを指標にして生活するのってこんなにストレスになるんだな。
そういえば不要不急の対義語って何?って思って調べたら、必要火急って言葉が出てきた。ひつようかきゅうと読むらしい。
紅茶シフォンは空気の抜き方が甘くて穴があいたんだけど、インスタでは「穴が空いた」と書いた。もしかして穴って開くものなのか?と思って調べたら、
(1)陥没したり貫通したりして空間が生じるさま、穴ができるさま。「穴が空く」と表記する場合が比較的多い。
(2)欠員が生じたり予定が取り消しになったりするさま。「穴が開く」と表記する場合が比較的多い。「穴を開ける」ともいう。
「穴があく」で「開く」と「空く」のどちらの漢字使いが正しいかについては諸説あり定かでない。空間的側面に着目している場合には「穴が空く」と書き、より抽象的な意味合い、もしくは「開いた結果が穴のようになった」という点に着目している場合には「穴が開く」と書く、などのように解釈する余地はある。(中略)あるいは、大和言葉としての「あく」には元々漢字の「空」「開」双方の意味合いが含まれており、どちらが正しくてどちらが誤りという類のものではないとする見解もある。この見方に従えば、ひらがなで「穴があく」のように表記しておくのが妥当ということにもなる。 → 出典
穴は空いてもいいらしい。ひらがなって便利だなあ。そういえば、小学生の頃、本や新聞で漢字に直せる字があるのにひらがなで書かれていることが気に食わなくて、自分の作文ではやたらと漢字を使っていた。〜の様に、とか、〜な事、とか。ひらがなが好まれるのは慣習なんですかね。ていうか、「あける」の漢字ってここ一年で検索された回数最多なんじゃない?間隔とか、距離とかさ。知らんけど。

母親に、頂き物の干柿をパウンドケーキにしてほしいとのリクエストがあったので焼いた。干し柿のパッケージに書いてたけど、鏡餅の上に載せて飾る用らしい。

パウンドケーキは不味かった。そもそも干し柿の味が悪かったのもあるけど、パウンドケーキの生地もよくなかった。柿に合わせてグラニュー糖じゃなくて三温糖つかったり、蜂蜜入れたりしてみたけど、バターをよく練ってなかったみたい。ちょっとシフォンケーキが上手くなってきて、パウンドケーキだからって舐めてた。シフォンケーキの初回で舐めてはいけないと学んだはずでは?とも思うけど、お菓子づくりはわかりやすく失敗するからおもしろい。

ベターではなくベストを目指してみる楽しさを最近やっと覚えつつある。昔から、ピアノ、デザイン、料理、何にしてもある程度できれば満足してしまっていたので、完璧にしたい!と思ったことがなかった。だから、どれをとってもそこそこ以上の能力がない。面倒がって基礎を疎かにしてきたからというのあるし、幸運にも、ちょっとやればそれなりの結果が出せてきたからというのもある。それなり以上にはいけないんだけど。
まあこんなもんでいいでしょ!っていう妥協が大事なときもあるけど、初めから妥協点をゴールにしているとそれ以上になることはないのかもなと、最近思う。もっとよくできるなーと思いながらやると、自分が予想していたよりもいいものができたりするし、何をやっても楽しくなる。もしかしたら今までは自分に対する期待値が低かっただけなのかもしれない。
今度はマーブル生地のシフォンケーキにチャレンジしたいし、タルトタタンもつくりたい。不要不急のものが無いと生活が楽しくないのは、必要最低限の業務連絡みたいな会話が面白くないのと似ている。必要かどうかで測れるほど重要な人生は送っていないけど、だからって卑屈になるのはつまんないよな。気抜いていこうな〜。
