こんにちは。
眉毛の絶対剃っちゃだめだったところを勢いよく剃ってしまいましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
4月16日はお誕生日でした。齢26を迎えたらしいです。父親に散々「アラサーやんwww」といじられていたのですが、アラカン、数年後にアラセブの人に言われてもなんのダメージもないですね。ぴっちぴちやろがい!
16日に日付が変わってすぐに電話をしていたのですが、お誕生日嬉しい?と聞かれて、うーんとなってしまいました。華のセブンティーンとか、18禁解禁やなとか、お酒が合法になるねとか、そういうイベントは全て解除になってしまったからなのか。いろんな年齢の人と関われるようになって1年の差を感じなくなったからなのか。まあとにかくもう何も感じないんですよね。で、牛乳の賞味期限が誕生日だった時の方がテンションが上がるという話をしました。
当日は家族にお祝いしてもらい、『ペスト』(伝染病の話なのですが、誕生日をどれだけ意識してないかがわかるチョイス)を読んでいました。そしたら、物語の始まりがまさかの4月16日でした。これは多いにテンションが上がりました。これこそまさに牛乳の賞味期限現象。

去年の25歳の誕生日は今年から働いている会社の面接の日でした。今年の誕生日はその会社の同期におめでとうをもらい、人生わかんないもんだなーという感じでした。プレゼントするから欲しいものリスト公開して!と言ってもらったのですが、自分の欲しい物リスト、改めて見るとまじで本ばかりかつ偏りがひどかったです。その本ばかりのリストを公開して気づいたのですが、欲しい本しかり、持っている本しかりを教えるのってめちゃくちゃ恥ずかしいですね。自分しか知らない部分がスケスケになるというか。普段服で隠れている変な形のアザを知られるみたいだなと思いました。…まあアザとか無いんですけど。
最近は、知らないもの全部を知りたい欲がすごいです。仕事も早く知りたいし、人がつくりあげている技術や文化や文明も、歴史も自然のことも全部知りたい。だから知らないことがあるとめちゃくちゃ悔しいし、悔しいけどとても嬉しい。知らないことがある限りいくらでも暇潰しできるし、いつまでも生きていられる気がする。
最近になってようやく映画を観たいと思って観るようになりました。数年前までは、映画は気に入ったものをセリフ覚えるくらい繰り返し観たり、本も音楽も同じものばっかりで新しいものはなかなか手を出しませんでした。今は知らないものに触れるということの面白さを知れてとても幸せだし、いいなと思えるものが増えて嬉しいです。
現代は、パソコンがあればDVDもCDも借りに行かなくていいし、本屋に行かなくても読みたい本は明日届くし、本当に最高だなと思います。ただ、常に自分にとって新しいものに触れられるからこそ、ひとつひとつの記録をきちんと残しておかないとすぐ忘れてしまうなと思います。日記も毎日書いているとどの一日もずっと存在し続けるのですが、そういう記録がないと、あったはずだけどもう無いものになることが多いなと。噛み締める時間というのを自分でつくらないと、新しいものにどんどん流されていってしまう。公開非公開に関わらず、記録や証拠を残すことは本当に大事。

積読しないように読み終わるまで本を買わないマイルールがあったのですが、そのルールでいくと、しばらく何も買えないことになりますね。今ある本を興味の鮮度があるうちに読み切りたい。
そういえばこないだ初めて『星の王子さま』を読みました。よくいると言われている大人の典型を風刺したような内容なのですが、示唆に富んでいて言葉も易しいので、年代や人によって感じることもさまざまあるお話です。インターネットの情報によれば聖書の次に読まれているベストセラーらしいです。で、読んだのですが、
「大人ってこうだよね、成長すると盲目になるよね」と言われた気分。いわゆる「こういう大人」にならないように気をつけてきた自分にとっては、決めつけないでくれよと少し悲しくなった。もし初めて読んだのが子供の頃で今回が再読だったなら、大人になった今でもあたたかく幸せな気持ちになれたのかもしれない。 なんにしても、とにかく私はもう大人なんだなと痛感した。
っていう感想になってしまってショックでした。
読んだら絶対「いい話だな〜」「好きだわ〜」ってなれると思っていたので期待しすぎたのかもしれませんが、大人はこういう生き物だから諦めろよと言われているようで残念な気持ちになりました。こうならずに生きることもできるはずだし、こうならずに子供の目線でいることもできるはずなのに、全部否定されているようでとても悲しくて。でも私の感想はもう完全に大人の立場から出ているわけで、っていうことはもはや私は子供じゃないんだなと、子供の心を忘れたくないだけで既に大人なんだなと思いました。私はどういう大人になったんだろう。
誕生日が来て歳を重ねましたが、私の友人はみんな「永遠に14歳なんやけどw」って言うし、事実私もそんな気がしていました。でもやっぱり積み重ねてきた時間の分だけ、それなりに変化してきているみたいです。まあ全然悪いことじゃないんですけどね。今が一番楽しいし、今の自分が一番好きだし。
歳とったな〜と思いつつ、まだまだ若いな〜とも思うわけで、今やりたいこととやれるようになりたいことを考えて生きてたいな〜ってそんな気持ちです。とりあえず、四半世紀よく頑張ったってことで、新たな四半世紀も、記録になる1年を重ねたい所存。まじで人生初心者にしてこの抱負は偉いと思いますね。
ちなみに、25歳をやっていた1年間、ずーーーっと「来年は26歳だ〜」って思ってたせいで去年はもはや26歳の気分で過ごしてしまったんですよね。今年は貴重な26歳2年目をエンジョイします。大人になったこと、絶対言い訳にしたくねえ〜。
王子さまに「えっ思ってた大人とちゃう」って言われたい。
それでは。