ここ最近のことをまた箇条書きにする

こんにちは。メガネかけないとパソコンの文字が見えなくなっていることに驚いています。みなさんお元気ですか。

最近考えてることなどを箇条書きするやつを久しぶりにやりたいと思います。

  • 岡本太郎展に行った。展示はもちろんよかったんだけど、小学校にあがるかあがらないかみたいな男の子が「感動する!」って言ってたことに一番感動した。6歳くらいの頃、感動したことってあったかなあ。私は子供がいないし、親になった経験がないので自分が子供の頃しか考えられないのだけど、そんな経験ってなかったような気がする。感動するって思わせる岡本太郎もすごいけど、その男の子がすごすぎる。感動した。

  • 詩人の飲み会に行った。私よりずっと歴が長くて造詣が深い人たちの集まり。まず会話に滲む知識量に圧倒された。詩に始まって、本、映画、歴史、政治。すごすぎた。知識量が作品を深くするのは本当にそうだなと思う。正確に言うと、知識を得て考えた経験が作品を深くするんだと思うけど。そしてみんな全然鼻に掛けてないところもすごいと思った。しかも、ちゃんと知らないことは知らないと言う。かっこよすぎるだろそんなの…。こういう人たちに囲まれて詩を語れるのはとても嬉しかった。というか、詩人の飲み会とか初めてだったから、詩にまつわることなんでも話せることが新鮮だった。まだまだ不勉強だから、いろんなことを吸収していこうと思う。圧倒される経験は何歳でしてもいい。最高の夜だった。

  • イチョウの木を眺めていて、紅葉が日光に左右されることに気づいた。当たり前か?当たり前なのか…?陽によく当たる場所にある木は、影になってる木よりずっと早く紅葉して、ずっと早くに散っていく。よく調べてないから完全に想像だけど、紫外線のせいなの?太陽に当たるほうが元気でいられるとかよく言うし、太陽に当たる方が成長できることは事実なんだろうけど、それに伴って早く終わりが来るなんて、なんか悲しい話だ。

  • 対面コミュニケーションがむずい。対面でのコミュニケーションは文字と違ってやり直しの効かないところとか、瞬発力が求められるところとか、わりと苦手。でも、話すのうまい人でもけっこう頑張ってやっていて、そんな流れるように会話しているわけじゃないと聞いて、今まで人任せにしてたことを申し訳なく思った。1対1なら話せるのに、複数人になるととたんに黙っちゃうのも、深層心理では話せる人が話せばいいじゃんと思ってるのかなとか思う。だとしたら、それこそコミュニケーションを放棄してることになる。そういえば、スタバで働いてるときに、攻撃(アグレッシブ)型じゃなくて消極(パッシブ)型もコミュニケーションを阻害するみたいな話を研修でやった覚えがある。アサーティブなコミュニケーションはなかなか難しいけど、パッシブをやめることから始めていかなきゃいけないな。…ということで、日報やブログで自己開示をがんばってやってる、つもり。自分から話しかけることは難しいけど、ドアを開けておくことならまだできる。鍵は元々つけてないので、いつでも入ってきてください。

  • どうでもいいことを考えたい。無駄なことをしたい。暇なときはぼーっと天井を眺めて、カーテンから差し込む陽光を愛でたい。何にもしない瞬間を大事にしたい。そういうときに生まれる感情を忘れないでいたい。暇なときを暇なままで、スマホも映画も見ないで本も読まずに、どこかで鳴ってる下手なピアノを聴いていたい。何かしているからこそ充足感を得られるっていうのは幻想なんだよな、まじで。

今日はこのあたりで。遠くの緑を見て視力を回復させたかったけど、窓から山は見えなかった。ここは東京だった。

おやすみなさい。

セツコ式アウトプットブースト法

こんにちは。最近寒すぎてブチギレかけています。みなさんはお元気でしょうか。

私は「アウトプットの量が多い」ということを褒めていただくことがあるのですが、たぶんこういうことが重なって量が増えてるんだなあということがわかってきたので、今日はそれを書いてみたいと思います。

アウトプットってなんじゃろね〜って思うのですが、アウトプットとは、必ずしもノウハウの発信だけではないと思います。というのも、ノウハウだけだったら全然発信してないので「多い」なんて言われないと思うからです笑 ので、ブログ、Twitter、作品制作など、自分の考えやパーソナリティなどをなんらかの形にすることすべてを指すと考えています。

では、さっそく方法を書いてみます。

1.テンプレート化する

これはTwitterでやっていることです。私は毎朝「外出た」という文言と、同じ木と空の写真、そのとき聴いている音楽のスクショをあげています。何かアウトプットしたいけど何を出せばいいかいつも迷ってしまう、という人はテンプレートをひとつ持つといいと思います。

また、テンプレ化するものは、できるだけ簡単なものにすることもポイントです。「外出た」で言うと、「家から5分の距離+同じ場所で構図も固定した写真+常に何か聴いているのでそのスクショ」という感じになっています。こんな風に、少しでも面倒になりにくいものにする方がいいです。そのほかに私は読んでる本をあげる「読んでいる本を積極的に晒していく取り組み」という文言と読んでる本の写真をあげるテンプレも持っています。ここに感想を書くというルールを設けると、とたんにアウトプットしづらくなるので、そのほかには何も書いていません。

テンプレート化したものを定期的にあげていると、「あの文言(外出た)の人だ」と覚えてもらえるので、それもいいなと思っています。

2.完璧・パーフェクトを目指さない

詩やブログを出すときに心がけていることです。とりあえず自分の中で「〜日までに出す」という締め切りを設けて、それを超えそうになったときはその時点のものを出すようにしています。完璧なものを出そうと考えると永遠に直し続けてしまい、直してるうちに「これって本当にいいものなんだっけ…」と考え込んで結局出さなくなってしまうことが考えられるからです。出さないよりはとりあえず出して何かしらの跳ね返りを得る方が絶対にいいです。

もし「ああ〜、あそこはこうした方がよかったな」ということがあれば、次の作品で活かしたり、思ったときにあとで直せばOKだと思っています。とはいえ、いろんなスタイルがあると思うので時間をかけるのが一概によくないことだとは言えませんが、私はそう思っています。

3.人にとっての当たり前を決めつけない

これは最近上司と話していて気づいたことです。何か自分が考えていることを共有するときに、「みんなにとっては当たり前かもしれない」「みんなはすでに知っているだろうな」と思ってしまうと、「こんなの出したって誰のためにもならない」となり、アウトプットすること自体をやめてしまったりしてしまいます。でも、「みんなにとっては当たり前」って誰が言ったんだという話なんですよね。前回のブログも社会人始めたての人向けに書いたのですが、社会人何年もやっているような先輩から「勉強になった」と言ってもらったりしたので、自分が勝手に想像した「みんなにとっての当たり前」は幻想でしかないと思います。

また、これはハードルを下げる話とはちょっと別なのですが、同じ上司から教えてもらったことです。自信がないからといって「みなさんにとっては当たり前かもしれませんが」「みなさんはご存知かもしれませんが」みたいな枕詞をつけて自分の発言をサゲることは、相手にとって失礼に当たる可能性があるということです。というのも、読ませたり聞かせたりすることは相手の時間を奪うことです。相手の時間を奪いながら価値のないものを提供しようとしているというのは態度がよくありません。時間を奪うなら堂々と、自信をもった方がいいです。お土産を渡すときに「つまらないものですが…」ではなく「おすすめのお菓子です」と言った方が気持ちいいということに近いかもしれない?ですね。

というわけで、私がアウトプットをするときに心がけていることを書いてみました。こういう記事を書くと、みなさんのためになるかドキドキですが、きっと役に立つはず!役立ってくれ!!サゲないぞ!!

こういう記事もたまにはいいですね!…ってことにしておきます。

今日の最高気温は10度。まだブチギレてませんが、数日後にはブチギレてると思います。では。

社会人初心者のみなさんへ

こんにちは。おでんにハマって週6日くらいおでんを食べ続けている者です。みなさんお元気でしょうか。

この記事はGMOペパボディレクターAdvent Calendarに寄せて書いています。(去年の記事

さて、私は今年2022年7月にCS(カスタマーサービス)から職種を変更して、現在ディレクターとして働いています。ペパボでいうディレクターとは、営業や企画、マーケティングなど幅広い仕事を行う職種を指します。一般的に言う「総合職」に近いかもしれません。

で、ディレクターとして働くことになったときにいくつか心がけていたことがあるので、それらを書いてみようと思います。その職種に特化したスキルがない状態で働いていくにはどうしたらいいのか。社会人になってすぐの人などに、少しでもふうんと思ってもらえるような記事になるといいなと思います。マインド的な話が中心になります。

積読が気になるおでんの写真

振られた仕事は断らない

いきなりでかい話ですが、一番大事にしていたことです。もちろん自分のタスク状況を見て、やらないという選択をすることが大事なときもあります。ただ、仕事を始めてすぐ(キャリアチェンジしてすぐ)の頃、自分がどんな人か知られていないあいだは「信頼積み立て期」だと思うので、振られたらどんな仕事でもできるだけ受けるほうがいいと思います。とにかく「あの人に頼めばなんとかしてもらえそう」という印象をつけることがその後につながると思います。

やたらと綺麗に撮れた詩集。
これはめちゃいいです、オススメ

締め切りを絶対に守る

締め切りは絶対に守るようにしました。これは締め切りを延ばさないという意味でもあります。どうしたかと言うと簡単で、締め切りを決めるときに理想のギリギリラインより余裕をもって設定するようにしただけです。仕事は早くできればできるだけいいに決まってるのですが、頑張ればできるギリギリラインに設定すると、予期しない体調不良や急な用事、差し込みの案件などでスケジュールが崩れてしまうことがあります。そうするともう締め切りを守れなくなってしまい、「あの人は締め切りを守れない(スケジュールが組めない人)」という認識をされてしまいます。早まる分にはまったく問題ないので、締め切りより早くこなせるときには早く終わらせればいいです。締め切り前にできるとそれはそれで信頼されやすくなるかもしれないからです。要は、これも「信頼積み立て」の一環です。とはいえギリギリラインで頑張らないといけないときもあるので、そのときはそのときなのですが…。笑

8月に撮った送り火。写真下手すぎてビビる

知らないことは素直に知らないと認める

知らないことは恥ではなく、知らないことを放っておくことが恥だと誰かが言っていた気がします。誰かが。ディレクターになる前は、稟議も契約書も何にも知りませんでした。(契約書をまくという表現も知らなかった。)ビジネスがどういう風に進むのか全くわからず、そのまま打ち合わせに参加するのが嫌だったので、上長にいろいろ聞いたりしました。本当に初歩的な質問でしたが、丁寧に教えてもらいました。知らないことはすぐ調べる。調べてもわからなければ質問する。質問することは無知を晒すことになるので抵抗がある人もいるかもしれませんが、無知を晒すことは悪いことでも恥ずかしいことでもない!と思います!!!

あ、あと、知ったことをまとめるnotionをつくっていました。中身見られるとどれだけ私が物を知らないかが露呈してしまうのですが、誰もが知ってそうでも自分が知らないことは知らないのだと素直に認めて、素直にメモするのがいいと思います。自分に対して知ったかぶりするのが一番よくないです。たぶん。

頭で覚えておかなきゃいけないことを減らす

新しい仕事を始めるというだけで頭の中がいっぱいになるので、できるだけ脳みその負担を減らす必要があります。思い出すことってけっこう大変だし、時間もかかります。ということで、ここで言いたいのは、メモをとること、タスクを書き出すことです。メモは…まあとりましょう。笑 今更言うことは何もありません。自分の脳みそを過信しすぎないでください。タスク管理は大袈裟なタスク管理ツールを使わなくても大丈夫です。チャートにしなくても大丈夫です。私はその日やらなきゃいけないことをSlackにばーっと書いて、終わったら「済」のスタンプを押してるだけです。手帳に書くのが楽な人はそれでいいと思います。タスク管理がタスクになってしまっては、またそれも頭で覚えておかなきゃいけなくなるので、一番自分にとって楽な方法がいいと思います。

はい、やったことはほとんどこれで以上です。特別なことは何もないのですが、新しい仕事を始めたときは、これらを心がければなんとかなるんじゃないかと思っています。

詩のコンクールに出したときの略歴

あと、私は新卒2年目ですがすでに27歳だったりして、社会人としてちょっと遅れています。遅れてるのは院に行ったりしたからではなく、ワーホリしたりフリーターしたりしてたからです。それから、ディレクターに職種を変更したことで、またキャリアを積むのが遅れてしまったなとか思ったりして、最近までちょっと気にしていました。が、この「遅れ」があって今があるのは確実なので、ゆっくり自分のペースでやっていこうと今は思っています。たぶん「遅れ」が無かったらペパボに採ってもらうこともなかった。

キャリアチェンジしたみなさん、新しく仕事を始めるみなさん、気負わず、周りと比べず、のんびり頑張っていきましょう。特別なスキルがなくても、ちょっとの心がけで仕事はある程度できるものだと信じています…。

1本くらい買ってもいいかもって思っちゃったよね

なんだか真面目に書きました。今日の夜もおでんです。それでは。

詩が意味不明すぎて大嫌いだった話

こんにちは。また詩の話です。詩のことばっかり書いてたら、最近めっきりサイト訪問数が減ってしまいました。別にいいけどね、別に…。

今「詩が」「詩が」ってうるさいですが、もともと私は詩が大嫌いだし超苦手でした。詩を嫌いだった理由を100個くらい挙げるなら、

  • 意味がわからないから
  • 意味がわからないから
  • 意味がわからないから
  • 何を楽しめばいいのかわからないから
  • 意味がわからないから

etc…

ざっと挙げるとこんな感じでした。詩って言葉なのに意味不明なことが多いんですよね。物語とかが書かれてるわけでもないし、まじで作者だけがわかる言葉で楽しんで、自慰してるだけじゃん…キモ😩ってよく思ってました。とか、なんか無責任な感じも嫌でした。意味わかんないのに意味ありげに佇んでるのもキモいなと思ってました。「意味わかんないでしょ?でも何かを感じてください」みたいな。感じてくださいじゃねえよ!!意味わからせようとしてないくせに無責任だろ!とよくキレていました。その頃は同じような理由で現代美術も嫌いでした。詩人もアーティストもみんなキモいと思ってました。それが去年の春先くらいまで続いていました。

そんなときでも私は詩を書いていました。自分がキモいと思っている詩を自動的に生み出してしまうことが嫌で嫌でしょうがない。でも書くものが詩って呼ばれてしまうからには詩を勉強しなくちゃいけない。そんな思いで嫌々詩を読む日々でしたが、意味がわからないといけないということが幻想だということに気づいた経験がありました。

「なんでもおまんこ」との出会い

みんな一度は読んだことがあるであろう谷川俊太郎。そんな谷川俊太郎の『夜のミッキー・マウス』という詩集を読んだときにめちゃくちゃ面白い詩に出会いました。「なんでもおまんこ」っていう詩なんですけど。全文はここに載っています。

衝撃でした。タイトルからして衝撃なんですけど、正直「生きる」とか「朝のリレー」とかの要するに「なんか綺麗で優等生」な詩とは全然違う。意味はわかんないけど、意味とかどうでもよくなっちゃうくらい言葉が面白いと思ったんです。そうなんです、意味なんてわからなくてよかったんです…。「なんかよくわからんけどおもろい」が詩に対する態度としてアリなんだと思いました。余談ですが、締めの一言がやばい。これはゾクっとしますよ、ぜひ読んでみてください…。

最果タヒ展との出会い

詩を体感した出来事でした。最果タヒという詩人がいるんですが、その詩人が自身の詩をオブジェにしたり、鏡に載せたりしていろんな方法で展示している展示会をやっていました。

その中で、詩の断片が天井からたくさん吊り下げられているスペースがありました。鑑賞者は中を歩き回るんですが、みんな写真を撮ったり、「この言葉いいね!」って言ったり、どういうところが好きだとか話し合ったりして思い思いに楽しんでたんですね。そのとき思ったのが、詩篇が鑑賞者と出会って生まれる感情こそが詩なんだなということでした。この空間そのもののように詩の中に鑑賞者が入り込む。わからないものを押し付ける無責任とかじゃなくて、まだ完成してなかったんですね。詩は詩だけでは成り立たなくて、鑑賞者がいて初めて詩は生まれるということです。他のアートもそうなのかもしれませんが。

そんなこんなで詩に向き合うようになって、よりいろんな詩を読むようになりました。

意味なんかどうでもいい

詩は意味わからない分、わからなさすぎて変な脳が鍛えられて読めば読むほど癖になります。クセのあるラム肉みたいな感じかもしれない。世の中にはいろんな音楽・映画・小説があるように、いろんな詩があります。読んで「わかんないなー」という詩は好きじゃない、でいいと思います。さっきの谷川俊太郎の詩も、おもんないって思ったならそれで大丈夫です。そういう詩は好みじゃないっていうだけなので。詩も一篇全部読み切れなくても、一行なんとなく気になるところがあればそれでOK。物語性があんまりないので好きなとこパラパラ〜っと見て、読めそうだったら読めばいいんです。それでええんです。って土井先生も言ってました。

私は無理矢理でしたが、詩を読んで初めて詩に対するアレルギーがマシになりました。それは、いろんな詩を読んで、いろんな感じ方を自分の中で良しとできるようになったことと、これも詩でええんか!という詩にたくさん出会ったことが理由としてあります。みなさんも、あまり構えず、もともと意味不明なものなんだと思って詩を楽しんでくれたらなと思います。

絵画は絵の具で描きますが、詩は言葉で描く絵画のようなものなのだと思います。絵の具、つまり言葉そのもの、意味そのものは重要でなくて、全体をどう捉えるか。絵筆のタッチを見るように、言葉がどう使われているかを見たりとか。ね。

私の好きな詩人に吉増剛造という人がいますが、今詩集をめくったところに「グラマーな地下鉄の通過」とありました。これもまじで意味不明ですがなんかよくわからんけどかっこいいと思います。

では。

詩の入門書紹介

こんにちは。ずいぶん寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

今日はなんとなく有益ブログを目指して、詩の入門書について書いていきたいと思います。みなさん、詩って普段から読みますか?学校で習ったきり離れてしまった方も多くいるのではないでしょうか。詩はわからないけどなんとなく気になる人や、何を楽しんでいいかわからない人向けに、私が読んできた、詩について少しでも知れる本を紹介していきます。


1. 現代詩の鑑賞

詩の読解力をつけたい人・いろんな詩を読みたい人へ

一番オススメ。詩人の大岡信が具体的な詩を取り上げながら自身の解説を付した本です。この詩の「何がすごいのか」「どこがどう美しいのか」などを紹介してくれるので、詩の読解力がつく本と言えます。詩人ごとに1〜3篇がまとまっているので、詩を読んでみたいけど、何から読めばいいかわからない方にもいいと思います。好みの詩人を探す字引きのようにも使えます。注意すべきは、大岡信の読解が正しいと思い込まないこと。自分がいいと思った箇所が批判されていたり、逆に良くないと思った箇所が美しいとされていたりしても「ひとつの解釈にすぎない」ことを心に留めておいてください。

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2. 今を生きるための現代詩

現代詩が難しいと思っている人へ

詩とは系の本。内容については「本当にそうか?」となる部分が多くて、個人的には鵜呑みにしない方がいいと思いますが、「本当にそうか?」について一つひとつ考えていくことで、自分の中で詩とは何かを整理することができるようになります。あと、あくまで「現代詩」について書かれた本なので、古代からのすべての詩について当てはめることはしない方がいいかもしれないです。これも私の感想ではありますが…。

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3. 現代詩入門

詩のあり方が気になる人へ

詩人・大岡信と谷川俊太郎による詩についての対談本。詩が社会の変遷の中でどういう位置に置かれてきたか、どういう詩がいつ読まれてきたのかなどが載っています。詩の役割など、詩を読むことだけでなく、詩そのものについて深く考えたい人におすすめの本です。

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4. 詩ってなんだろう

詩を体感したい人へ

詩が詩で解説されている本。これも詩だよね、あれも詩だよね、を詩で体感させてくれます。これを読むと、詩のあり方はひとつではないということがわかります。「詩とは」と聞かれたときに一言で言えないのは、これだけの多様性があるからなんだなあと。詩が何かを知るには究極な本だと思います。字組もいいので、文庫版よりも単行本(って言っても薄いですが)の方がオススメです。

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番外編. 詩とは何か

詩人の頭の中を覗きたい人へ

こんなタイトルなのに詩とは何かについてこれを読んでも正直全く答えは得られません。が、詩人とは何かはわかる本です。詩人が何を考えて詩を書いているのか、何を燃料に詩を書いているのかが気になる人はぜひ読んでみてください。詩を書き始めたけどなんとなく自信がない人にもオススメです。私は迷ったらこの本を開いています。

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他にも紹介したい本はありますが、もっともオススメのものを選んでみました。気になった本があれば貸すので声をかけてください。詩の解説本は意外といっぱいあるのですが、どれも個人の感想にすぎないので、実際に読んで感じたことを大事にしてもらえたら嬉しいなと思います。誰?って感じですが。

少しは有益ブログに近づけたと思います。それでは。