詩の入門書紹介

こんにちは。ずいぶん寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

今日はなんとなく有益ブログを目指して、詩の入門書について書いていきたいと思います。みなさん、詩って普段から読みますか?学校で習ったきり離れてしまった方も多くいるのではないでしょうか。詩はわからないけどなんとなく気になる人や、何を楽しんでいいかわからない人向けに、私が読んできた、詩について少しでも知れる本を紹介していきます。


1. 現代詩の鑑賞

詩の読解力をつけたい人・いろんな詩を読みたい人へ

一番オススメ。詩人の大岡信が具体的な詩を取り上げながら自身の解説を付した本です。この詩の「何がすごいのか」「どこがどう美しいのか」などを紹介してくれるので、詩の読解力がつく本と言えます。詩人ごとに1〜3篇がまとまっているので、詩を読んでみたいけど、何から読めばいいかわからない方にもいいと思います。好みの詩人を探す字引きのようにも使えます。注意すべきは、大岡信の読解が正しいと思い込まないこと。自分がいいと思った箇所が批判されていたり、逆に良くないと思った箇所が美しいとされていたりしても「ひとつの解釈にすぎない」ことを心に留めておいてください。

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2. 今を生きるための現代詩

現代詩が難しいと思っている人へ

詩とは系の本。内容については「本当にそうか?」となる部分が多くて、個人的には鵜呑みにしない方がいいと思いますが、「本当にそうか?」について一つひとつ考えていくことで、自分の中で詩とは何かを整理することができるようになります。あと、あくまで「現代詩」について書かれた本なので、古代からのすべての詩について当てはめることはしない方がいいかもしれないです。これも私の感想ではありますが…。

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3. 現代詩入門

詩のあり方が気になる人へ

詩人・大岡信と谷川俊太郎による詩についての対談本。詩が社会の変遷の中でどういう位置に置かれてきたか、どういう詩がいつ読まれてきたのかなどが載っています。詩の役割など、詩を読むことだけでなく、詩そのものについて深く考えたい人におすすめの本です。

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4. 詩ってなんだろう

詩を体感したい人へ

詩が詩で解説されている本。これも詩だよね、あれも詩だよね、を詩で体感させてくれます。これを読むと、詩のあり方はひとつではないということがわかります。「詩とは」と聞かれたときに一言で言えないのは、これだけの多様性があるからなんだなあと。詩が何かを知るには究極な本だと思います。字組もいいので、文庫版よりも単行本(って言っても薄いですが)の方がオススメです。

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番外編. 詩とは何か

詩人の頭の中を覗きたい人へ

こんなタイトルなのに詩とは何かについてこれを読んでも正直全く答えは得られません。が、詩人とは何かはわかる本です。詩人が何を考えて詩を書いているのか、何を燃料に詩を書いているのかが気になる人はぜひ読んでみてください。詩を書き始めたけどなんとなく自信がない人にもオススメです。私は迷ったらこの本を開いています。

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他にも紹介したい本はありますが、もっともオススメのものを選んでみました。気になった本があれば貸すので声をかけてください。詩の解説本は意外といっぱいあるのですが、どれも個人の感想にすぎないので、実際に読んで感じたことを大事にしてもらえたら嬉しいなと思います。誰?って感じですが。

少しは有益ブログに近づけたと思います。それでは。