コント、スタバ店員。

こんにちは。

少し涼しくなってきましたね。いかがお過ごしでしょうか。

日本に帰ってきてからだいたい半年近くが過ぎました。3月末くらいからフリーターとしてスターバックスで働いています。あの呪文を唱え、シングルトールエキストラホイップエキストラソースキャラメルフラペチィノォ〜とかやってます。スタバの新作を飲みに行ったこともないただの陰キャな私が、キラキラスタバで働いているのってけっこう面白いな〜と思っています。

新しい職場にスターバックスを選んだ理由はいくつかあります。

ひとつは、カナダにいたときにスタバのよさを知ったこと。ひとつは、海外の方の利用も多いので英語を使う機会になるということ。それから、グローバルに展開している企業なので、また海外に行った時に海外のスタバですぐ働ける可能性が高いということ。あとは、フリーターとして働く上での福利厚生の充実度や、ホワイトさ。

日本では挽きたてのコーヒーがコンビニで100円で買えてしまいますが、カナダでは美味しいコーヒーをその値段では買えませんでした。ただ、スタバの値段が日本よりもかなり安く、店内にいれば無料でもう一杯おかわりできてしまったりもしたので、よくスタバに通っていました。日本にいる頃はスタバ自体5回行ったことあるかないかくらいだったのに、カナダでは完全に常連でした。

ピントどこやねん

スタバが好きになったのは、コーヒーが美味いとか居心地がいいということもありますが、好きな店員さんがいたからというのもかなりあります。英語が下手でうまく注文できずに謝った時、「だから勉強してるんじゃん!ネバーマインド!」って言ってくれたCollege駅の店員さん。「学校がんばってね!」と毎日言ってくれたYonge通りの店員さん。みんな優しかったな…。

私の働く店舗は繁華街にあるということもあって、海外のお客さんはやっぱり多いです。お客さんとして来た人が自分もスタバで働いてるんだって話してくれたり(ギリシャ?のスタバ店員だった)、近くに泊まってるけどこのスタバには君がいるからまた来たよとか言ってくれる人もいたりします。ときどきトロントに住む人にも会えたりするから、あの駅の近くに住んでたとか言うとめっちゃ盛り上がります。笑

英語力の維持という意味で、毎日少しずつでも英語を話す機会があるのはとても助けになっています。ただ、それ以上に日本語とその人の国の言葉だったら絶対に話せないけれど、拙くても英語を使えば話すことができる。それが本当に嬉しいし、楽しいです。話すと、ただの「海外の人」「外国人」ではなくて、やっぱりちゃんとひとりの人なんだな〜と思います。当たり前ですが。

それから、今までいろんなバイトをしてきましたが、ここまで自分が会社に受け入れられていると強く感じられる職場はなかなか無かったなと思います。スターバックスで得たことを人生に役立てて成長してほしい、君の活躍に期待している、心から歓迎するよ、など、はじめの頃に何度も言われて、バイトなのに?そんなに?と戸惑った思い出。笑

いい仕事をすればきちんと褒められるし、上下関係に係わりなく意見を言うことができる。どうすればお客さんにとっていいか、どうすれば同僚の成長につながるか、そういうことをみんなが考えてる。あと、何よりも働いている人の仕事に対するプライドが高いです。スターバックスというブランド力のある企業だからっていうのもあるだろうけど、学生でもバイトだからって手を抜いてないのは今まであんまり見たことない光景だったな。

先にも書きましたが、スタバで働けば再び海外に行ったときにも強いというのが理由のひとつでした。ただ、最近は日本で社員として就職しようと考えています。会社に入って働く意味を自分なりに見つけたつもりだからです。で、SPIの勉強を始めたのですが、分数の割り算の解き方を完全に忘れていました…。まじでドン引きした…。

そういえば、私がスタバで働いてるのって体を張ったネタみたいに感じるって話をした人に、「『コント、スタバ店員』をずっとやってる感じですね」って言われました。まさにそう。いや、でも最近はちょっとましになったかな。

詩のほうも、今年はコンテストにいくつか出品して、来月にあとひとつ出そうかなというまあそんなとこです。

あと、今年の夏前くらいから、人生が楽しいと感じるようになりました。何か自分なりにものを考えるようになった小学生の頃から、初めて。少しずつですが、人生を長期的に見られるようにもなってきました。本当に、本当に嬉しい。

自分の中に、少しの諦めと、ちょっとした希望があるのを感じます。絶望感はかなり薄れたのですが、こういうのを大人になったとか言うんでしょうかね。

週5フルタイムで働いてはいますが、賃金のことをあまり考えずにいられるのは、親の助けがあってこそ。感謝しています。

それでは今日もはりきって参りましょう。

「コント、スタバ店員」